草津市立高穂中学校 草津市立高穂中学校 Kusatsu City takaho-j

校長挨拶

Principal

大規模校の良さを活かして

本年度、本校は全校生徒数1063名、教職員数77名、県内でも最大規模の中学校の1つとなっています。近隣の3小学校区から子どもたちが集うので、生徒にとっては新しい出会いがたくさんある学校です。授業や行事、生徒会活動や部活動の中で、人とつながり、ともに活動し、意見を交わしながら学び合うことを大切にしています。そして、校内外のたくさんの人との出会いやつながりから多様な価値観に触れ、ものの見方や視野を広げていくことを願っています。大規模校の良さ、マンパワーを活かせるような学校づくりを心がけていきます。

教育目標に込めた思い

子どもたちが生きる未来の社会は、社会情勢、経済情勢、ともに変化が激しく、予測困難な時代であろうと予測されます。さまざまな課題に対しても「正解」という概念はうすれつつあり、多様な価値観の中でいかに「納得解」を得るかが鍵となってくることでしょう。こうした社会を生き抜くために、本校では、頭脳と心がめざましく成長する中学3年間で「考える力」と「人を思いやる気持ち」を深める教育活動の展開を通して、子どもたちが将来に渡って

「自分たちが幸せな未来の社会を創っていくのだ!」

という気持ちを持ち、まわりと協力して行動できる力をつけてほしいという強い思いを持っています。

高穂でこそ学べる学校文化を

そのため、本校では、教科学習での基礎基本の定着を社会生活に結び付ける学び方を、子どもの成長の段階に合わせた系統的なカリキュラム「たかほ学」として実施しています。「地域を知り、生き方に触れ、社会参加に関心を高める」ことをコンセプトに、地域の人との関わりや専門家の知見をもとに、子どもたちが自分たちにできることを行動に移す内容です。これにより、子どもたちの情報活用能力や合意形成力、自己調整力や粘り強さ、新しいものを創り出す意欲等、数値では測れないこうした能力を、集団生活を通して習得し、社会的自立につなげてくれることを期待しています。

学びや人をつなぐファシリテーターとして

教員は、基礎基本を教えるだけでなく、学習活動の中で出される多様な意見や考え方を整理したり、まとめたりする必要があります。課題の設定、意見を交わしやすい場の構築、合意形成に向けた進行等、いわば「教室の中のファシリテーター」としての役割を担っています。「主体的・対話的で深い学び」を目指し、学びをつなぐだけでなく、人と人をつなぐことを意識したよきファシリテーターとなれるよう努めるとともに、「地域に開かれた学校」として保護者の皆様や地域の皆様と連携しながら教育活動を進めていきます。本校教育の充実と持続的な発展のために、お力添えをいただきますよう、どうぞよろしくお願いします。

草津市立高穂中学校長    藤井 泰三